きれいな真珠層を持った「黒蝶貝」が入手できました。
最近は研ぎが荒い黒蝶貝の薄貝がほとんどで、薄貝を扱う会社でも、良い貝が入手困難で廃盤商品となり始めました。
黒蝶貝は夜光貝や他のきれいな貝の中でも独特の色合を潜在的に持っていて、貝の厚みの調整と研磨により、神秘的な色見を表現させる事が可能である事を、普段の蒔絵仕事中でつかんでいますが、残念ながら良い貝の素材が入手が出来ていませんでした。
黒蝶貝を使った商品の新しいプロジェクトが立ち上がるのでその素材を探していて偶然見つけた素材を加工して見ると、きれいな真珠層を持っている事が判明しました。それは宝石の原石を見つけるみたいな作業でした。
そんなきれいな薄貝の元が見つかりましたので研磨カット裏彩色の加工して、他のジュエリーやアクセサリー制作のクリエイターの皆様にもお分け出来たらと思い出品します。
<制作している工房の紹介>
江戸明和年間から漆業を継いでいる工房で、蒔絵業だけでも半世紀の工房歴があり、
誂えの特殊な美術工芸が主ですが、近年海外や他分野との連携で多様な漆芸装飾技術を蓄積しています。
日本ならではの手わざによる蒔絵制作の工房活動のかたわら、パリ メゾン&オブジェなどに出展し、色々な分野や海外へオリジナル品制作への支援や、蒔絵装飾の技術素材を工房やメーカーに提供。
「漆装飾技術で世界と繋ぐ」 旅インスタグラム
https://www.instagram.com/makiedeco
精密な時計螺鈿文字盤の装飾仕事もやっていまして、精度の高いカット技術も工房に持っていますので、自社工房の技術によってカット貝のパーツを制作してみました。
※漆芸教室のアクセサリー制作の素材にも適しています。
<仕様>
素材:黒蝶貝
形状:菱形
裏彩色:黒彩色30枚
大きさ:約5㎜(長てサイズ)
厚さ:約0.1㎜
枚数:計30枚
最終表面磨き:#2500(ドイツ MATADOR製研磨ペーパー仕立て)
側面処理: 〃
エッジ処理:なし